オルレアン少女

あとがき

 この度は学パロ『オルレアンの少女よ、旗を振れ!』を最後まで読んでくださり誠にありがとうございました。長くもなく、けれど短くもないこのお話は中編という扱いにしましたが、私の思い描く最終話にたどり着けたことはよかったと思います(最終話が少し長くなってしまいましたが!)

 あとがきなので、この話を書く経緯をお話しさせてください。
 実は当サイトの作品を支部にも少し掲載しているのですが(といってもたったの二作)そのうちの一つがサボくんとエースくんの学パロなんですね。そしてそのことを四月に久しぶりにログインして思い出したんです(笑) そしたら急に「学パロ書きたい」って思い始めて……(例の私によく起こる思いつき)好きな小説をモチーフにしてみたくなって、気づけば設定とストーリーの流れをばーっと紙に書き出していました。ヒロインの挫折と再生の物語として受け取っていただければ幸いです。

 また、この作品の設定を考えたときに「これはジャンヌ・ダルクだ!」と思った瞬間、タイトルもすんなりと決まった次第です。当初は『ジャンヌ・ダルクよ、旗を振れ!』だったのですが、「オルレアンの乙女」という呼び名があることを知って「オルレアンの少女」と変更することに。なので当サイトでは珍しく一切お題サイト様のお力を借りずに構成された作品となりました。

 ただ、活かせなかった設定もあるんです。そのうちの一つが、エミの彼氏はローさんという設定。結局一度も登場させることができなかったな……ローさんを書いてみたくて考えたのですが、物語の構成上うまくはまってくれなくて泣くなくボツに。でも次回新しい作品を書く際は出したいな。ローさん。

 ということで、エースと少し距離が縮まったところで完結となったこのお話は、もしかしたらエキストラを書くこともあるかもしれないです。今のところ未定ですが。ふと学生のサボくんとエースくんが書きたくなったら、更新したいと考えています。

 余談。三人ともギターでベースやらドラムやらがいないのは三人が「おれがおれが」タイプなのでという裏設定。ほんとは分けてもよかったんですけど、ギターとベースって似てるようで全然似てないから不器用そうなAとLには難しいだろうし、かろうじて器用そうなSなら……と思ったものの推しはギターだろう!という贔屓(すみません)。 ライブのときはアシストいますよ、ちゃんと! ということでした。
 それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう!


2021.06.06 ゆに